「ビカクシダにカイガラムシがついてしまった」
「カイガラムシの駆除方法や対策が知りたい」
「ビカクシダってどんな植物?」
「カイガラムシの特徴を知りたい」
「ビカクシダの特徴」
暑い季節が到来しましたね……。
今回は、emの育てているビカクシダについている害虫退治のお話。
虫の苦手な方はご注意ください……害虫の画像乗っけちゃってます;
わが家のビカクシダ(コウモリラン)ですが、昨年度からカイガラムシがついてしまっております……
これが、厄介な害虫でして……;なかなかにしつこい。
昨年からず~~~っと格闘してきているのですが、最近気温が暑くなってきて奴等の勢力が増してきた気がします;

ビカクシダ(コウモリラン)とは
自然界では、木の幹や岩などに着生し、雨や落ち葉などから栄養を吸収して生育するビカクシダ(コウモリラン)は、熱帯アフリカ、アジア、オーストラリアなどの熱帯地域に自生する着生シダ植物です。
ビカクシダは鹿の角のような形をした葉が特徴的なのですが、その姿がコウモリが羽ばたいた姿に似ていることからコウモリランとも呼ばれているそう。
最近では、ビカクシダという名前で知れ渡っているかもしれませんが、少し昔はコウモリランという名前で園芸ショップに出回っていたと、emは記憶しています。
ビカクシダは植えつけの方法次第で、壁掛けや吊るして飾ることもでき、インテリアとして人気のある観葉植物です。
ビカクシダの特徴
ビカクシダの特徴は、鹿の角のような葉や、コウモリのような姿だとお伝えしましたが、具体的に言うと、2タイプの葉をもつことが特徴です。
一つは株元に張りつくように出た、外套葉(がいとうよう。貯水葉ともいう)、もう一つは、シカの角のような形で、先端に胞子嚢(ほうしのう)群をつける「胞子葉」です。
ぴったり張り付くように広がる葉っぱから飛び出している角ような葉が独特で個性的。
種類が豊富なビカクシダ
ビカクシダ属(Platycerium)は、樹木に着生しているシダの仲間で、アフリカやマダガスカル、アジア、太平洋諸島、オーストラリア、南アメリカの熱帯に原種と呼ばれるものが18種確認されています。
オセアニア地域
- ウィリンキー
- ベイチー / ビーチー
- ビフルカツム
- ヒリー
- スパーバム
東南アジア地域
- リドレイ
- コロナリウム
- グランデ
- ホルタミー
- ワリチー
- ワンダエ
アフリカ地域
- アルシコルネ
- エリシー
- ステマリア
- マダガスカリエンセ
- クアドリディコトマム
- アンゴレンセ
南アメリカ地域
- アンディナム
18種類もあるビカクシダですが、一時期コウモリランブームが訪れ、ハイブリット種と呼ばれる交配された品種も誕生しており、その種類は年々増えているように思います。
ブーム時は、胞子を売買(今もそうなのか)したりして。
中には海外から買い付けてたりしたりした方もいらっしゃいました。(なんか規制があるから、詳しいことは言えないけど、胞子を買ってたりだと思った。
育て方
ビカクシダは直射日光の当たらない明るい日陰で育てるのがポイントです。
屋内・屋外どちらでも栽培できますが、基本的にはどちらか一方の場所に決めて育てましょう。
葉焼けしたり、生育にも影響するそうです。
屋内で栽培する場合
ビカクシダは耐陰性があるため、室内での栽培も可能ですが、まったく日光が入ってこない場所や暗すぎる場所では、生育が悪くなり枯れてしまう恐れがあります。
室内でも日差しが入りやすい窓際などで管理するのがおすすめです。
また、ビカクシダにエアコンの風が当たると葉が傷んでしまうので、室内でも置き場所に注意したほうがいいそうですが……、風通しが全くないと、emは害虫がつくイメージです。
ほどよく、空気が滞らない環境が個人的にはいいと思います。
あと、日光が入る浴室にも置けるそうです。(ビックリ)
屋外で栽培する場合
ビカクシダは、気候が暖かくなる春から夏にかけては、屋外で育てることもできます。
室内から出すときは、葉焼けを起こさないよう、直射日光が当たらない明るい日陰で管理しましょう。急に炎天下にだすと、葉が焼け、弱ってしまいます。
真夏など日差しが強くなる時期は、遮光ネットや寒冷紗をかけて遮光するのがおすすめです。
様子を見ながら管理しましょう。
冬は室内へGO。
鉢植え・板づけ・苔玉
結構板づけ、ハンギングしているかなって印象です。
吊るすと丁度、葉が垂れさがりカッコいいんですよね。
ちなみにemは8体ほどいらっしゃいますが、全て鉢植えです(おい
昔見た、コウモリランの貯水葉(びっちり広がる方の葉っぱ)が鉢を飲み込むようにして広がっていたのを見て、『かっこいいいいいいいい』ってなって、買うようになったんです。
なので、目標は、鉢を飲み込ませること。笑

我が家のビカクシダさん。
おすすめの水やり方法

大きなバケツを用意して、水を張り、ザブンと一気につけるのがおすすめ。
少し時間をおいて、水が生き渡ったところで、水から上げます。
自然界のビカクシダ

見てください。ちょ~かっこいいです。(個人的な感想です
写真のように木に着生するんです。
寄生虫みたいっすね;
※着生とは(植物が)他の物に付着して生育すること。
カイガラムシという害虫
そんな、ビカクシダに害虫がついてしまいました。
カイガラムシ。これが、本当に厄介です;
カイガラムシって何ぞや。という方に画像を載せております。
※虫が嫌いな人はスルーしてください
カイガラムシの特徴と被害
カイガラムシは、植物に寄生して樹液を吸う吸汁性害虫で、種類によって大きさや形、色などが異なります。
多くは貝殻のような硬い外皮を持ちますが、白い綿のような体毛で覆われたものもいます。

これが我が家のコウモリランについている害虫カイガラムシです。
白いタイプではなく、茶色くて殻のような外皮を持っています。
これは大きいほうだと思います。
ちなみに、小さいのは見つけにくいですが、いるんです。

これが、小さいカイガラムシです。
多分幼虫だと思う。
透明の粘々

これを見てください。
水滴みたいなものがわかりますか?
この、触るとベタついている透明のもの……
透明な水滴のようなものが噴射された跡。
葉っぱの樹液?
スプレイヤーの水?
違うんです。
なんと、やつらの(カイガラムシ)の糞尿です。
「勘弁してくれ~~」って感じですよね。
とにかく、虫は小さくて見つけづらいかもしれませんが、この透明のベタついたものが出現したら、注意!
やつらはすぐそこに居ます;
この透明のベタベタがスプレイヤーの水でもなく、樹液でもない、害虫の排せつ物だなんて、信じられませんよね。ちょうど霧吹きで掛けたような形で葉についているんです。ヤバすぎる。
この排せつ物には糖度が大量に含まれているそうで、これが原因で発生する「すす病」(=植物が黒いカビで覆われる病気)や、カイガラムシが付着することで、枝などに薄い敷物のようなカビが生える「こうやく病」(=菌が薄皮のように張り付く病気)という二次被害も引き起こすそうです。
また、カイガラムシの排泄物に含まれる糖分を得るために、アリやその他の昆虫が寄ってくる場合もあるそうです。
だが、このカイガラムシが植物の汁を吸うことで生育が悪くなり、新葉が出なくなったり、枝が枯れてしまったりするのが一番の被害です。
カイガラムシやそのベタベタの排せつ物により、植物にとって欠かせない光合成が妨げられてしまいます。
駆除方法
そんなヤバい害虫カイガラムシの駆除方法です。
テデトル(手で取る)
これは、emがずっと行ってきた方法です。
とにかく、難しいことはない。手でとるw
少し水で濡らしたティッシュとかでこすり取ったりしてました。その際には、取り残しのないようにしなければなりませんので注意です。(成虫を取る時、卵とかさ……、あるらしいので;)
調べると、歯ブラシやヘラで擦り落とす方法もあるみたいですね。
カイガラムシの成虫は薬剤が効きにくいので、この方法がいいそう。
ただ。
見落としがあるんですよ……;
薬剤
殺虫剤ですね。これが幼虫にはいいらしい。
ただ、emはこの方法まだ試していなくて。殺虫剤使うと、コウモリランが弱っちゃう危険性があるんです;
でも、塗布した後、様子を見て洗い流したり、少しマイルドな殺虫剤を使えば問題ないようす。
もう、emは殺虫剤に頼ろうと思います;
【駆除ポイント】
・成虫には殺虫剤は効きにくいので歯ブラシなどで擦り落とす。
・幼虫には薬剤で駆除。
・卵は見つけにくいので幼虫になってからの方が確実。見つけた場合は、こすり落とすか、葉ごと切ってしまう。
コウモリランについているカイガラムシを探す場所
これは、一年間emが害虫を探してきて、よくいた場所をご紹介します。
葉っぱの根本
シカの角のような形の「胞子葉」の根本。
かき分けてよく見てみると、びっちりとついていることがあります;
大量過ぎたり、根元過ぎたりしたら、根元からぱっつんと切ってしまったほうが早いです;
下手にテデトルで卵をまき散らしかねないので;
毛が少ない葉っぱ
細かい白い毛に覆われているコウモリランですが、びっちりと毛に覆われていないものや、毛がついていない先端部分など、毛がない場所があると思います。
その葉や、その部分にカイガラムシがついているイメージです(個人の感想かもしれませんが;
細かい毛でおおわれているところは、カイガラムシがつきにくい場所なのでは……?
葉っぱの裏
正直、葉っぱの表にも存在しますが、裏もチェックしてください。
裏の方がいる率は高いと思います。
特に、空気の通りにくい場所で育てている方は、裏とかいると思います。
逆に風が通るようなところで育てている方は裏とかは関係なく表にもいます;w
ベタついた排せつ物付近を探せ
カイガラムシですが、ウヨウヨ動いたりしません。
何日も開けてしまうと移動してしまうかもしれませんが、ベタついた糞尿を(透明な水滴のようなものが噴射された跡)見つけたら、すぐにその周辺や、その上の葉っぱを探してください。きっといます。
その排せつ物の具合にもよるんですが、結構派手にやられていれば結構大きい個体がいると思います……。
ちなみに、emはこの方法で割と探しては駆除していました。
虫がいた葉を根元から丁寧に見る
カイガラムシがいた葉には他の個体も割といます。
付きやすい葉なのか、その子供なのか……;
カイガラムシ対策や予防
・カイガラムシの対策ですが、見つけたら即駆除。
酷い場合は葉を切り落とす。
・カイガラムシは風通しが悪く、湿度が高くなると多発しやすいので注意。
・植物を出来るだけ風通しの良い場所で育てる。
・殺虫剤を使い、できるだけ幼虫の間に駆除。
こんなところでしょうか。
我が家は、空気の溜まりがあったわけでもなかったのですが、あまりにもカイガラムシが大量発生していたので、ファンを購入し、近くでぶん回しています;(強すぎると葉が痛みますので注意)
まとめ
結局のところ、カイガラムシは手で取り、殺虫剤を使い、更に水で洗い流し……と手がかかる奴らという事でした。
ほっといたら植物が弱ってしまうので、見つけたらすぐに駆除していきましょう。
emも頑張ります……;
今年こそは、カイガラムシが完全駆除できますように……
ありがとうございました!
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こちらよく使ってる、植物活力素です~!
観葉植物は栄養剤とかより、こっちのものを使ってます!
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弱った株があれば、いつもこれを薄めて投与してます!回復すると思う。
今回は、これを使ってみようかな~って検討してます。
なんか、優しそうだし……;
庭に植えてある、百日紅にびっちりとアブラムシがくっついてしまったので、ついでにちょうどいいかも……
ただ、ビカクシダさんへの殺虫剤塗布後は、しばらく様子見て洗い流したいと思います~